元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>/大型研究施設
連携シンポジウム(第3回)開催にあたって

元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>は、希少元素代替材料の創成をめざして2012年にスタートしました。
代替素材技術は、現行の第5期科学技術基本計画においても、省資源化技術と並んで重要な政策課題と位置づけられています。また国際的にも、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のように、持続可能社会の構築は大きな潮流となっています。この目標に貢献し、世界をリードする本事業については、今後の発展を期待する声が広く聞かれるところです。
10年計画の事業も残すところ4年となりました。学理から応用への流れを確実にし、画期的な成果の創出に向けて、引き続き着実に取り組んでまいりたいと考えます。
研究の加速化には、放射光施設SPring-8、J-PARCやスパコン「京」などの大型研究施設を活用した解析技術が不可欠です。第3回を迎える本シンポジウムで、プロジェクトの成果はもちろん、大型研究施設や民間企業の研究成果も交えて、参加者各位の間で議論が深まり、さらなる連携強化の機会が生まれることを期待しております。
末尾ながら、本シンポジウムの企画と開催に尽力された関係者に敬意を表するとともに、ご列席の皆様のますますのご発展を祈念して、私の挨拶とさせていただきます。

2018年2月5日

磯谷 桂介

文部科学省 研究振興局長