拠点の若手研究者紹介
九州大学先導物質化学研究所岡田研究室 学術研究員
京都大学触媒・電池元素戦略拠点 研究員
古澤 将樹 Masaki Furusawa

研究者になった動機

もともとモノづくりが好きで、特に大学時代の有機合成実験おいて新規物質を自分で創製できることに魅了されました。一から合成プロセスを構築することにやりがいを感じています。

アピールポイント

長い期間合成研究に従事してきたので、手先は器用です。これまで電池の分野であまり注目されてこなかった有機化学の観点から、何らかの形で電池の分野と融合できたらと思います。

研究のやりがい、面白さ

自分が設計し合成した有機化合物を有機二次電池の活物質として組んだときに、電気特性の良し悪しにかかわらず(もちろん良いほうがいいですが)、世界初の電池を創製したという達成感があります。また、予想とは異なる結果が得られたときは、その原因究明に非常にやりがいを感じています。

やってみたい研究

有機合成の特徴を最大限に生かした活物質を創製したいです(例えば、置換基を導入したりすることで、酸化還元電位を自在に調整できるなど)。また、“有機”化合物ということを逆手に取り、その溶出が抑えられるであろう水系の電解液を用いる水系電池に応用していきたいです。

研究以外で、やってみたいこと、興味があること

日本史が好きなので、全国の史跡(特に城跡)を巡りたいです。その延長で食文化や伝統文化あるいは方言などにも触れ、その土地に伝わる歴史を感じたいです。

古澤 将樹
Masaki Furusawa

九州大学先導物質化学研究所岡田研究室 学術研究員
京都大学触媒・電池元素戦略拠点 研究員

主な経歴:

2017年3月、熊本大学大学院自然科学研究科理学専攻博士後期課程修了し、同年4月、九州大学先導物質化学研究所学術研究員、2018年4月、触媒・電池元素戦略拠点研究員(兼任)、現在に至ります。
メインの研究は有機活物質の設計および合成を行い、現代のニーズに応える有機二次電池を創製することです。

普通自動車免許、柔道初段。

主論文:

  • [1] “Base-catalyzed Schmittel Cycloisomerization of o-Phenylenediyne-linked Bis(arenol)s to Produce Benzodifuran-containing Condensed Heteroaromatic Ring Systems“,
    M. Furusawa, K. Arita, T. Imahori, K. Igawa, K. Tomooka, R. Irie, Tetrahedron Lett. 2013, 52, 7107.
  • [2] ジインおよびエンイン系のドミノ環化反応による縮合ヘテロ多環式化合物合成の新手法, 入江 亮*, 古澤 将樹, 有田 光佑, 井川 和宣, 友岡 克彦, J. Synth. Org. Chem. Jpn. 2014, 72, 1131.

連絡先:

e-mailアドレス
m_furusawa(at)cm.kyushu-u.ac.jp
*(at)を@に変換してください。