拠点の若手研究者紹介
物質・材料研究機構 元素戦略磁性材料研究拠点電子論グループ NIMS特別研究員 石河 孝洋 Takahiro Ishikawa

研究者になった動機

叔父が研究者であることや、大学院生のときに研究者を志す先輩方が周りに少なからずいたことがこの職をめざす動機になったと考えています。また、指導してくださった先生方の人柄に魅かれたことも決断するきっかけになったと思います。

アピールポイント

結晶構造探索手法を考案し、そのプログラム開発を行って、物質探索に応用させてきた経験がアピールポイントとなります。また、その経験を生かして進化的アルゴリズムを用いた機械学習による物質探索にも現在取り組んでいます。

研究のやりがい、面白さ

進化的アルゴリズムを使って安定な結晶構造や新たな化合物を見つけだすことは宝探しに似た面白さがあり、それが高機能性物質の発見に繫がったときは大変やりがいを感じます。さまざまなアイデアをもとに探索アルゴリズムを考えだすこともゲームのような感覚で楽しみながらやっています。

やってみたい研究

これまで高温超伝導が期待される水素化物を中心に圧力誘起超伝導物質の探索を行ってきましたが、この研究で用いた結晶構造探索手法と機械学習による物質探索手法を磁性物質に応用し、新たな永久磁石の候補を予測したいと考えています。実験家の方々に興味をもってもらえるような研究を常に心掛けながら進めたいと思います。

研究以外で、やってみたいこと、興味があること

やってみたいことは特にありませんが、プロ野球の阪神タイガースの成績に興味があります。今シーズンはオープン戦最下位に始まり、セ・パ交流戦が12チーム中11位、ペナントレースが最下位に終わるという暗黒時代の再来を予感させる散々な結果でしたが、2019年は若手の成長による巻き返しに期待します。

石河 孝洋
Takahiro Ishikawa

物質・材料研究機構 元素戦略磁性材料研究拠点電子論グループ NIMS特別研究員

主な経歴:

2008年3月に大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻博士後期課程を修了し、メタ・ダイナミクス法を用いた結晶構造探索と第一原理計算によるリンおよびカルシウムの高圧相・超伝導相に関する研究で博士号を取得しました。その後、愛媛大学、大阪大学などを経て、2018年8月に現職に就きました。進化的アルゴリズムを用いた新物質探索が最近の主要な研究となります。

主論文:

  • [1] T. Ishikawa, H. Nagara, K. Kusakabe, N. Suzuki, “Determining the Structure of Phosphorus in Phase IV”, Phys. Rev. Lett. 96, 095502 (2006).
  • [2] T. Ishikawa, A. Nakanishi, K. Shimizu, H. Katayama-Yoshida, T. Oda, N. Suzuki, “Superconducting H5S2 phase in sulfur-hydrogen system under high-pressure”, Sci. Rep. 6, 23160 (2016).

連絡先:

e-mailアドレス
ISHIKAWA.Takahiro(at)nims.go.jp
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