拠点の若手研究者紹介
京都大学学際融合教育研究推進センター 構造材料元素戦略研究拠点ユニット 特定助教
朴 明験 Myeong-heom Park
研究者になった動機
大学時代から材料の力学特性に興味があり、材料工学・構造材料分野を選択しました。材料に関する知識はもちろん、力学の知識も生かせる分野なので、とても楽しいです。
アピールポイント
以前から知られている当たり前のことをそのまま鵜呑みにしないことと、モノに対する柔軟な考え方が人と違うところかと思います。最近はこうしたシンプルな考え方で実験による負荷中の応力場可視化に成功しており、いろいろなところへの応用を期待しています。
研究のやりがい、面白さ
複雑で解けそうにない問題を自分なりの考え方で簡単に解決できたときに研究のやりがいを感じます。たまには仮定の間違いなどで失敗もしますが、研究というのは七転び八起きであろうと考えています。粘り強く研究に取り組めば、きっといい成果につながると信じています。
やってみたい研究
今後も不均一材の変形挙動についてより深く研究したいと考えています。軟質なものと硬質なものが混在している場合、それぞれのものの変形挙動を定量評価し、最終的には変形の本質を突き止めて解明していきたいと思っております。
研究以外で、やってみたいこと、興味があること
最近はカメラにはまっています。まだ素人ですが、良い写真が撮れるようにカメラ機械の勉強と美的センスを向上させていこうと思っています。ただ、美的センスは才能に近いもので、そのセンスが私にはないことに気づいて困っています。でも頑張れば何とかなると思います。
朴 明験
Myeong-heom Park
京都大学学際融合教育研究推進センター
構造材料元素戦略研究拠点ユニット 特定助教
主な経歴:
2017年3月、京都大学工学研究科材料工学専攻・博士課程を修了し、フェライト+マルテンサイトからなる二相鋼の力学特性に関する研究で博士号を取得。同4月、特定研究員として着任、同11月、現職につきました。メインの研究は画像相関法・その場中性子回折を活用した不均一変形材における変形メカニズムの解明です。
主論文:
- [1] Myeong-heom Park, Akinobu Shibata, Nobuhiro Tsuji, “Effect of Grain Size on Mechanical Properties of Dual Phase Steels composed of Ferrite and Martensite”, MRS advance Vol. 1 (2016), p. 811-816
- [2] MH Park, A Shibata, N Tsuji, “Grain refinement of 2Mn-0.1C steel by repetitive heat treatment and recrystallization”, IOP conf. Series : Materials Science and Engineering 89 (2015) 012041
連絡先:
e-mailアドレス
park.myeongheom.8r(at)Kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変換してください。