拠点の若手研究者紹介
京都大学触媒・電池元素戦略ユニット 特定研究員 竹中 規雄 Norio Takenaka

研究者になった動機

昔から考えることが好きだったので化学や物理などの理系科目に興味がありました。また、コンピュータやプログラムにも興味があったので、理論計算にのめり込んでいったのではないかと思います。

アピールポイント

理論計算を行うために、アルゴリズムの開発とプログラムのコーディングに取り組んできたので、ソフトウェア作りは得意です。また、複雑な研究対象をモデル化する技術についても自信があります。

研究のやりがい、面白さ

実験だけでは分からないことを理論により明らかにするのは非常にやりがいのある仕事です。近年の計算機能力の向上により、理論計算が材料開発における有用な道具になってきましたが、重要なことは研究対象についてよく考えることだと思います。そこに研究の一番の面白さを感じています。

やってみたい研究

今後も電池の研究を続けていきたいと考えています。実験と理論計算とのインタープレイにより、高性能蓄電材料の開発に貢献していくことが大きな目標です。また、従来の電気化学の理論の枠を超えて、電池を取り扱うための発展的な理論を確立していきたいと考えています。

研究以外で、やってみたいこと、興味があること

日本国内や海外の見知らぬ街を歩き回るのが好きなので、これからもいろいろな所を見て回りたいと思います。

竹中 規雄
Norio Takenaka

京都大学触媒・電池元素戦略ユニット 特定研究員

主な経歴:

2010年に名古屋大学大学院情報科学研究科博士課程を修了し、凝集分子反応系の理論研究で博士号を取得。2012年から現職につきました。本拠点では、理論計算を用いて、リチウムイオン電池などの二次電池電極界面における被膜(SEI膜)形成機構の解明に取り組んできました。

普通自動車運転免許

主論文:

  • [1] “On Electrolyte-Dependent Formation of Solid Electrolyte Interphase Film in Lithium-Ion Batteries: Strong Sensitivity to Small Structural Difference of Electrolyte Molecules”, Norio Takenaka, Yuichi Suzuki, Hirofumi Sakai, Masataka Nagaoka, The Journal of Physical Chemistry C, Vol. 118, 10874-10882 (2014).
  • [2] “Microscopic Formation Mechanism of Solid Electrolyte Interphase Film in Lithium-Ion Batteries with Highly Concentrated Electrolyte”, Norio Takenaka, Takuya Fujie, Amine Bouibes, Yuki Yamada, Atsuo Yamada, Masataka Nagaoka, The Journal of Physical Chemistry C, Vol. 122, 2564-2571 (2018).

連絡先:

e-mailアドレス
takenaka(at)ncube.human.nagoya-u.ac.jp
*(at)を@に変換してください。