拠点の若手研究者紹介
物質・材料研究機構 磁性・スピントロニクス研究拠点 磁気記録材料グループ ポスドク研究員
小川 大介 Daisuke Ogawa
研究者になった動機
大学の学部4年生で初めて研究に触れたときに、外部エネルギーを必要とせずに磁場を発生し続ける、他の材料に取って代わることのない永久磁石という材料に魅了されました。
アピールポイント
磁性薄膜、薄膜磁石の作製、評価、磁気特性の解析が得意です。また、実験データを説明するためにマイクロマグネティクスによるシミュレーションなどの解析にも取り組んでいます。
研究のやりがい、面白さ
学術的にも産業的にも興味深い知見が得られた場合はいちばん嬉しいのですが、小さなことであってもそれに繋がるような新たな知見を明らかにすることができれば大変意義深く、やりがいを感じます。そのような発見があることを期待しながら、日々研究に取り組んでいます。
やってみたい研究
ネオジム磁石の発見は産業界に大きなインパクトを与え、永久磁石材料の応用の幅を大きく広げました。そのネオジム磁石の性能限界に挑戦するのも面白いですし、また今後ネオジム磁石を上回るような磁石の開発、または新規磁石開発の手がかりになるような新しい知見を積み重ねるような研究をやっていきたいです。
研究以外で、やってみたいこと、興味があること
普段は研究以外で、読書か映画鑑賞などをしています。また、これまで学会発表などでいろんな場所に行く機会がありましたが、今後は行ったことのない地に行って、観光したり博物館や美術館などに行きたいです。
小川 大介
Daisuke Ogawa
物質・材料研究機構 磁性・スピントロニクス研究拠点
磁気記録材料グループ ポスドク研究員
主な経歴:
2011年3月に東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻でα-Fe/Nd2Fe14Bナノコンポジット磁石の交換結合に関する研究で博士号を取得。2011年4月に山形大学大学院理工学研究科でプロジェクト研究員としてナノコンポジット磁石の高性能化、Nd-Fe-B磁石の保磁力メカニズムの解明について研究。2017年4月に現職に就きました。
普通自動車運転免許
主論文:
- [1] “Negative exchange coupling in Nd2Fe14B(100)/α-Fe interface”, Daisuke Ogawa, Kunihiro Koike, Shigemi Mizukami, Takamichi Miyazaki, Mikihiko Oogane, Yasuo Ando and Hiroaki Kato, Appl. Phys. Lett, 107 (2015) 102406.
連絡先:
e-mailアドレス
ogawa.daisuke2(at)nims.go.jp
*(at)を@に変換してください。