拠点の若手研究者紹介
物質・材料研究機構 元素戦略磁性材料拠点 NIMSポスドク研究員 栂 裕太 Yuta Toga

研究者になった動機

科学全般が好きではありましたが、特にこれといった動機はないです。やりたいようにやってきた結果として研究者となっていますが、常に新しい考えに触れられる環境というのは楽しいです。

アピールポイント

アピールって…。学生のころから磁性関連の研究について基礎的な分野から応用に比較的近い分野まで、目的や手法も含め経験してきたので、両者が必要となる研究は進めやすいのだと実感しつつあります。現在進めている保磁力解析については特にそう感じます。

研究のやりがい、面白さ

研究活動は自身の考えを実行してうまくいけば興奮するし、うまくいかなければ辛いといったことの繰り返しで、大体辛いです。ただし、目標の設定から方法の選択に実装・実行、解析や発表までの成否について、個人の裁量に負うところが大きい点がやりがいや充足感に繋がっているため、離れられずにいます。

やってみたい研究

ここ最近は古典スピンでの議論に終始しているので、量子効果やフォノンや伝導電子といった他の自由度が影響してくるような現象にもアプローチしたいところです。原子や電子を動かしたい。また漠然とですが、着目する人の少ないマイナーな研究がしたいと考えています。

研究以外で、やってみたいこと、興味があること

大型自動二輪の免許を学生時に取得していますが、実際に乗り回していないので、そのうちほしいなとは思っています。今乗ったら、転びそうです。

栂 裕太
Yuta Toga

物質・材料研究機構 元素戦略磁性材料拠点 NIMSポスドク研究員

主な経歴:

東北大学工学研究科応用物理学専攻にて、2009年3月に「交換スプリング磁石の界面近傍における磁気特性」の研究で修士号を、2012年3月に「スピン自由度を持つボース・ハバード模型の磁気秩序及びモット転移」の研究で博士号を取得。3年ほど同専攻で勤務の後、2015年6月より現職についています。最近は保磁力機構に対する熱ゆらぎの影響ついて、数値解析を中心とした研究を進めています。

中型自動車免許、大型自動二輪免許

主論文:

  • [1] ”Anisotropy of exchange stiffness based on atomic-scale magnetic properties in rare-earth permanent magnet Nd2Fe14B”, Y. Toga, M. Nishino, S. Miyashita, T. Miyake, and A. Sakuma, Phys. Rev. B 98, 054418 (2018).
  • [2] ”Monte Carlo analysis for finite temperature magnetism of Nd2Fe14B permanent magnet”, Y. Toga, M. Matsumoto, S. Miyashita, H. Akai, S. Doi, T. Miyake, and A. Sakuma, Phys. Rev. B 94, 174433 (2016).

連絡先:

e-mailアドレス
toga.yuta(at)nims.go.jp
*(at)を@に変換してください。