拠点の若手研究者紹介
東京工業大学 元素戦略研究センター 特任准教授
山浦 淳一 Jun-ichi Yamaura
研究者になった動機
小学校の卒業文集に将来の夢「科学者」と書きました。実現できてハッピーです。
アピールポイント
研究のベースは、放射光X線や中性子を用いて、多様な物質の未知構造、精密構造、局所構造、磁気構造を解析することです。空間群の考察と無機構造データの記憶が趣味です。それ以外にも、結晶合成、基本物性測定、電子状態計算も行っています。
研究のやりがい、面白さ
やるべきことを積み重ねれば自ずと道が開かれるので、努力が形になることや、他人が気づかなかったことに気づいたときは、非常にやりがいを感じます。これまでにないものをつくる、見つけるというのは、何事にも変えがたい高揚感が得られます。
やってみたい研究
ここ数年は測定に特化していましたが、物づくりのアイデアが溜まってきたので、これまでにない指針での誘電体や磁性体の結晶合成を考えています。また、電子顕微鏡の技術が発達してきているので、その方面でのテーマを模索中です。
研究以外で、やってみたいこと、興味があること
おいしいものを食べること、つくることに昔から興味があります。料理は化学です。
山浦 淳一
Jun-ichi Yamaura
東京工業大学 元素戦略研究センター 特任准教授
主な経歴:
1997年に東京工業大学理工学研究科にて博士課程を修了し、磁性をもつ有機伝導体の研究で博士号を取得、同年、東京大学物性研究所で助手に着任。その後、同研究所の助教を経て、2012年に東京工業大学元素戦略研究センター特任准教授に着任し、現在に至ります。専門は、構造物性と固体化学です。
普通自動車免許、X線作業主任者
主論文:
- [1] Tetrahedral Magnetic Order and the Metal-Insulator Transition in the Pyrochlore Lattice of Cd2Os2O7, J. Yamaura, K. Ohgushi, H. Ohsumi, T. Hasegawa, I. Yamauchi, K. Sugimoto, S. Takeshita, A. Tokuda, M. Takata, M. Udagawa, M. Takigawa, H. Harima, T. Arima, Z. Hiroi, Phys. Rev. Lett. , 108 (2012) 247205.
- [2] Pressure effect on iron-based superconductor LaFeAsO1-xHx: Peculiar response of 1111-type structure, K. Kobayashi, J. Yamaura, S. Iimura, S. Maki, H. Sagayama, R. Kumai, Y. Murakami, H. Takahashi, S. Matsuishi, H. Hosono, Sci. Rep. 6, 39646 (2016).
連絡先:
e-mailアドレス
jyamaura(at)mces.titech.ac.jp
*(at)を@に変換してください。