研究拠点の紹介
4つの研究拠点にはそれぞれの特徴があります。拠点マネージャーの方々に紹介していただきました。
磁性材料研究拠点(ESICMM)
永久磁石は異なる機能を有する物質が融合した複相材料であり、それぞれの機能を有効に発揮することで実現される高性能新磁石の開発を行っています。
拠点では産学官が融合した研究推進を実施し、磁石研究の学理構築も目指しています(拠点マネージャー 三俣千春)。
産官学の融合をテーマにして開催したシンポジウムのポスター講演会
(中央こちら向きの話し手がネオジム磁石発明者の佐川眞人博士)
関連プロジェクト
高効率モーター用磁性材料技術研究組合(MagHEM)
情報統合型物質・材料開発イニシアティブ(Mi2i)
電子材料研究拠点(TIES)
TIESは東工大、NIMS、KEK、東大のメンバーで構成され、とくにPI(Principal Investigator:研究主宰者)は10年間のプロジェクトを見越して主に40歳代の若手から起用しました。TIESの活動は「元素戦略」を冠した唯一の研究施設である東工大元素戦略研究センター(写真、平成27年3月竣工)が運営しています(拠点マネージャー 雲見英也)。
関連プロジェクト
日本学術振興会 研究拠点形成事業 平成30年度採択課題「欠陥誘起機能を利用した持続可能エネルギー材料:材料設計の新概念から素子応用まで」
http://www.jsps.go.jp/j-c2c/jisshichu_a.html
http://www.jsps.go.jp/j-c2c/data/jisshi/A/h30/30-6_Tokyokougyo_H30gaiyou.pdf
TIESを日本側研究拠点とし、英国UCL、カナダMcGill大の海外拠点との国際連携拠点を形成し、元素戦略の国際展開を図っています。
触媒・電池材料研究拠点(ESICB)
当拠点では、希少元素フリーの高性能触媒と二次電池の開発を目指します。特に自動車触媒での希少金属の代替、二次電池でのリチウムのナトリウムへの代替に焦点をあてています。また、そのための方法論の確立と、触媒・電池反応を支配する指導原理の解明を行っています(拠点マネージャー 太田浩二)。
拠点が創出する触媒と電池の学理と応用
京都大学 実験と理論計算科学のインタープレイによる触媒・電池の元素戦略研究拠点
関連プロジェクト
JSTプロジェクト「先端的低炭素化技術開発 特別重点技術領域 次世代蓄電池(ALCA~SPRING)」
NEDOプロジェクト「革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発(RISING2)」
ポスト「京」重点課題5「エネルギーの高効率な創出、変換・貯蔵、利用の新規基盤技術の開発」
構造材料研究拠点(ESISM)
構造材料にとって本質的に重要な「強さ」と「ねばさ」を両立させ、元素機能を明らかにすることによって安全・安心社会を担保する「究極の特性」を徹底的な基礎研究を通して実現し、学問の深化や新しい概念の構築に貢献します。そして、わが国の持続的発展のために、次世代を担う強力な若手人材を育成していきます(拠点マネージャー 大石毅一郎)。
強さとねばさが両立する材料の学理を追究
関連プロジェクト
新構造材料研究組合(ISMA)
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)革新的構造材料
物質・材料研究機構 構造材料研究拠点(RCSM)