拠点の若手研究者紹介
京都大学学際融合教育研究推進センター
触媒・電池元素戦略研究拠点ユニット 特定講師
朝倉 博行 Hiroyuki Asakura

研究者になった動機

配属された研究室で出会ったX線吸収分光法が産学問わず極めて広い科学分野で応用されていることを知り、触媒と高度計測の両輪で何かできるのではないかという根拠のない気持ちでこの道に進みました。

アピールポイント

固体触媒のみならず、植物試料、錯体、半導体など多岐にわたる材料、試料のX線吸収分光法を用いた構造解析や放射光ビームライン立ち上げと触媒合成、反応の両面の経験を有しています。

研究のやりがい、面白さ

現職では、自動車排ガス浄化触媒など実用分野の研究を行っています。触媒反応中の基礎的な知見を得ることを目標にしていますが、一方、研究会等で関係する企業とのやりとりを行うこともあり、手応えを感じながら研究を進めることができています。

やってみたい研究

最近始めた電極触媒の研究を着実に進めていきたいと考えています。地球規模でのエネルギー問題という大きな課題に対して、礎の一部となるような成果を出したいと考えています。

研究以外で、やってみたいこと、興味があること

研究とも関わりますが、多くの人が必要としているが、なかなか手が回らない部分を改善することに関心があり、専門的な解析ソフトの入門文章などをWebで広く公開しており、これからも続けていきたいと考えています。

朝倉 博行
Hiroyuki Asakura

京都大学学際融合教育研究推進センター
触媒・電池元素戦略研究拠点ユニット 特定講師

主な経歴:

2012年3月に京都大学大学院工学研究科分子工学専攻博士課程後期2年で中退し、2012年4月より名古屋大学シンクロトロン光研究センター特任助教として、あいちシンクロトロン光センター硬 X 線 XAFS ビームラインの立ち上げを行う。2015年3月に博士(工学)を取得。2016年4月からESICB特任助教、2018年11月から現職。専門はX線分光学、触媒化学。

主論文:

  • [1] Dynamic Behavior of Rh Species of Rh/Al2O3 Model Catalyst During Three-Way Catalytic Reaction – An Operando XAS Study
    J. Am. Chem. Soc., 2018, 140, 176–184.
  • [2] A feasibility study of “range-extended” EXAFS measurement at Pt L3-edge of Pt/Al2O3 in the presence of Au2O3
    J. Anal. At. Spectrom., 2018, 33, 84–89.

連絡先:

e-mailアドレス
asakura(at)moleng.kyoto-u.ac.jp
*(at)を@に変換してください。